産後の骨盤は開くと言われていますが、実際にレントゲンを撮ってもパカっと開いている訳ではないです。
(実際に骨盤がパカっと開いていたら相当危ない状況ですが笑)
産後の骨盤は開いている箇所があるのは骨盤の下部の坐骨は開いているのですが、上部の骨盤は閉じています。
ではなぜ産後の骨盤は開くと言われるのでしょうか?
【目次】
骨盤が開いていると思われる理由
理由1
出産時に大きい赤ちゃんが産道を通っているので骨盤が開いていると錯覚する
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出産時は「リラキシン」というホルモンが出ていて、普段は開かないように骨盤が締めているベルトの役割をしている靱帯が緩んでいるので分娩時には確実に開いていますが、そのままの靭帯が緩んで骨盤がグラグラ状態になっていると立つこともままならないので、ホルモンも安定し元の骨盤の状態に戻りますが分娩時のイメージがあるので「あんなに大きい赤ちゃんが出てきたのだから開いたままじゃないかしら、、」と思ってしまいます。
理由2
歩いたり、仰向けに寝ると骨盤がグラグラして外側に外れるような感覚がある。
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骨盤自体は実際に外れてはいないのですが、骨盤周りの筋肉が固くなり外側に引っ張る動きをしている為にこのような感覚が出てきます。
また妊婦さんの時から出産後までの間にお腹の筋肉が弱くなってしまうので骨盤を内側に引っ張る動きが弱くなってしまいます、その為骨盤を内側に留める力が弱くなり、骨盤を外側に引っ張る力が強くなる為に骨盤が外れるような感覚があります。
このような理由から産後の骨盤が開いているのではと思われているのです。
正確には骨盤の下部は開いていて、上部は閉じている(ロックされている)お腹の筋肉が弱くなり、骨盤周りの筋肉が固まっていて骨盤が機能していないと言った方が産後の骨盤の状態を表すには正確です。
産後の骨盤を機能させて元の状態に戻すにはまず骨盤周りの筋肉の硬さを取り除くことが大切です。
産後の硬くなった骨盤の筋肉をほぐすにはどうすればいいか方法をお伝えします
産後の骨盤矯正ストレッチ
お尻の筋肉
産後で一番硬くなりやすく産後の骨盤を矯正するのに欠かせない筋肉です。
・骨盤が開く感じがする、力が入らない
・お尻が洋梨の様になっている
・昔のズボンが入らなくなっている
以上の様な状態の時にこの方法をお試しください
お尻の筋肉をほぐす方法
〈お尻全体をほぐす〉
1、仰向けに寝て膝を抱えます
2、そのままお腹に膝をつけるようにします
3、お尻全体が伸びるように感じたら息を吐きながら30秒キープ
〈お尻の横側を伸ばす方法〉
1、膝を立ててストレッチをする方の足を乗せます
2、太ももの上に足首を乗せるようにして、くるぶしは外します
3、そのまま胸を張り乗せている足を外側へ下ろします
4、お尻の外側が伸びるような感じがしたらそのまま息を吐き30秒ほど伸ばしてください
この2つのストレッチを行うと骨盤がグラグラする感じがなくなり、これだけでも出産前の履けなくなったパンツが履けるようになります。
太ももの前の筋肉
産後の特徴的な姿勢として太ももの前の筋肉が固まっているので骨盤が前傾姿勢を取りやすいです、いわゆる猫背の姿勢になります。
・出産してから腰が痛い
・首や肩が凝ってしまう
・胸が詰まっている
猫背の姿勢になると首や肩が前方に出ますので肩こりになりやすくなります、また胸の前の筋肉が固くなってしまうので乳腺が詰まりやすく母乳が出にくく胸が張ってしまいます。
太ももの筋肉をほぐす方法
〈ストレッチの方法〉
1、長座位の姿勢をとります
2、膝を曲げて伸ばしていきます
3、太ももの前面が伸びている感覚を感じて伸ばしてください
4、太ももが浮いてしまう時は無理をしないでください、7割ぐらいの力で伸びていれば大丈夫です。
〈テニスボールを使う方法〉
1、テニスボールを2つ用意します。(慣れてきたら1つでも大丈夫です)
2、うつ伏せになりテニスボールを太ももの中心に入れます
3、そのまま体重をかけます
4、膝を曲げ伸ばししていきます(体重をかけて痛みがあればこれは行わなくても大丈夫です)
この2つを行うとしっかりと立てる感じがして首や肩が後ろに引っ込み、猫背が解消されます。
腰の筋肉をほぐす方法
産後に腰の筋肉が固まってしまうといったママさんはかなり多いです。
筋肉の緊張があるため
・朝起きた時に腰が固まっている
・抱っこの姿勢を続けていると腰が痛い
・出産してから足がしびれることが多くなった
原因としては腰から腕までついている広背筋(こうはいきん)という筋肉が硬くなってしまうことが原因の一つです。
なので腰が痛いからといって腰をストレッチしても産後の腰痛は改善しません、方法としては脇の筋肉をストレッチすることで痛みが改善してきます。
1、四つん這いになり、脇を伸ばす方の腕を前に出します
2、小指が下になるようにします
3、肋骨の横側が伸びる感じがあればOKです
ふくらはぎの筋肉
意外ですがふくらはぎの筋肉も硬くなっている骨盤に影響してきます。
この図を見てもらうとわかるのですが、ふくらはぎの筋肉の膜は太ももの裏側を通り
骨盤、背中、頭のてっぺんまで繋がっています。
ふくらはぎが固くなると骨盤がスムーズに機能しないので腰痛の原因になります。
ふくらはぎをほぐすことは骨盤周りの筋肉を緩めて骨盤を正常な状態へ戻す効果があります。
産後のふくらはぎをほぐす方法
1、座ってあぐらをかく
2、骨のキワにクリームをつける(ボディクリームがいいです)
3、親指を滑らせて剥がすようにマッサージしていく
弱めの刺激で回数を多く行ってもらうと効果があります。
ふくらはぎをほぐした後に立ち上がると腰が軽くなっている感じがあると思います。
まとめ
産後の骨盤周囲の不調の原因は筋肉の硬さにあります。
筋肉の硬さが取れてくれば体の調子が良くなります。
まずは骨盤周りの筋肉のケアをしてから運動を行うと効果的です。
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