妊娠中にお腹が大きくなってくると多いトラブルで便が出にくくなるというトラブルがあります
妊娠中なので薬も飲めず、運動もなかなかできず悪化する妊婦さんが多いです
またお腹の中の赤ちゃんには影響がないのか不安になってしまうと思います
そこで薬を使わずに体の負担を少なくして便秘を解消できる方法をお伝えしたいと思います
目次
なぜ便秘になるのか
『ホルモンの影響』
妊娠中は黄体ホルモンという妊娠を維持させるホルモンが増えています
このホルモンは筋肉を緩ませる働きがあるため腸の運動が鈍くなってきます
東洋医学的に黄体ホルモンは燃える火の性質があるため、体の水分量が熱によって奪われることも
原因の一つです
また脂の濃い食材や添加物が入っている食材も血液を濃くさせて体の熱量が上がって水分量が減ってきますので注意しましょう
『お腹が大きくなる』
日に日に大きくなってくるお腹の影響で腸を圧迫しています
このため通常より便が出にくくなります
またお腹の赤ちゃんの事が気になって「強くいきんだら赤ちゃんに影響があるかも」と思って
いきめなくなるのも原因があります
お腹が大きいと便を出す筋肉にも力が入らないのも原因の一つです
また肛門周囲の血流も悪くなるので痔になってしまう方も多いです
食物繊維の摂取目安
「便秘には食物繊維を取った方がいいですか?」という質問を多く受けます
1日の食物繊維の目安は20~25gを摂取して頂くといいです
食物繊維には
水に溶けない「不溶性食物繊維」…ごぼうやキノコ、豆類に含まれる
水に溶ける「水溶性食物繊維」…海藻類や果物に含まれる
の両方をしっかりと取るといいです
妊娠中の便秘に効くおススメの食材
乳酸菌が多い食材としては納豆、キムチなど発酵食品に入っております、
朝にヨーグルトを食べている妊婦さんもいると思いますが、ヨーグルト自体に乳酸菌はあるのですが
冷蔵庫で冷えた乳製品は消化が悪くなりますので腸への刺激にはなりますが便秘になりやすくなります
それでしたら水をコップ一杯起床時に飲むと効果的です
ヨーグルトより味噌汁を飲んでいただくのがおススメです
ヨーグルトは動物性の乳酸菌なのですが、
味噌汁は植物性の乳酸菌でお子さんのアレルギー予防にもなります
味噌汁は朝の胃にも優しいので疲れている時に最適なスープです
食後にバナナ、リンゴを食べてもらうと「ペクチン」という成分が入っています
これは水溶性の食物繊維です、朝のバナナにはビタミンB6が含まれていて、つわりを緩和させるといわれております
柑橘系の果物のクエン酸には腸を刺激して動かしてくれる役割もありますので食べてください
妊娠中は唾液の量が減って虫歯になりやすいので、柑橘系の果物を食べた時はその後に歯磨きをしっかりするようにしましょう
オススメの水分の取り方
黄体ホルモン影響、お腹の赤ちゃんの血液の循環で気づかないうちに通常より脱水気味になります
一日2リットルは取るようにしましょうとは言われますがなかなか飲めないと思います
いきなり2リットル飲もうとすると挫折しますので
最初は250mlからチャレンジして徐々に500ml、1リットルと飲む量を増やしていくといいです
その時に塩(精製されてない藻塩がおススメ)をひとつまみ入れて少しお湯で溶かして水を入れると飲みやすくなります
塩を入れることで体液に近くなり吸収されやすくなります
疲れていると腸の吸収能力がなくなるので塩を入れるのもおススメです
プラス余裕があればレモンも絞ってレモン水にするのも飲みやすくなり吸収力が上がります
飲んだ後は柑橘系なので歯磨きする事も忘れずに行ってください
妊娠中の便秘解消のまとめ
・水分はこまめに
起床時は腸が動いていて便が出やすくなっているタイミングなので
水に塩とレモンを入れて腸を刺激しましょう(歯磨きを忘れずに)
日中はちびちび水を飲みましょう、最初は250mlを目指して
また出なくてもトイレに行って座ってウォシュレットをする習慣をすると便秘には効果的です
・食物繊維や果物、味噌汁を飲む
味噌汁にキノコや海藻類を入れると手軽に乳酸菌や食物繊維を取れます
よく噛むことも胃の負担を減らして便秘解消になりますので
最低でも30回は噛むようにしてください
・適度な運動
安定期になったら私服ではなくしっかりとした運動ウェアに着替えてシューズも運動用にしましょう
そうすると動きやすくしっかりと汗をかけます
また出産が近くなったらスクワットも安産には効果的です
症状がつらくて3~4日便が出ない日が続いたら担当の医師に相談してください
お腹の赤ちゃん影響のない便秘薬があります、
酸化マグネシウム(重カマ細粒)、ピコスルファートナトリウム(ラキソベロン)などがあります
症状が重い時はこれらの薬でまず便を出してから以上の事を意識して便秘を予防してください
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